これからCGデザイナーとしてゲーム業界や映像業界で働こうと思っている人の為に、現在のCG業界の平均年収を調べてみました。
すると、実際にCGデザイナーとして働いた人が口コミを書いている転職会議のサイトでは
CGデザイナーの2023年現在の平均年収は全世代平均が376万円となっています。2019年に調べた時は351万円だったので20万円程増えている事が分かりました。
年齢 | 平均年収 |
20~25 | 285万円 |
25~30 | 358万円 |
30~39 | 415万円 |
40~ | 516万円 |
色々なサイトでゲーム業界やCGデザイナーの平均年収が算出されている場合がありますが、転職会議のサイトはCGデザイナーに限らず様々な企業の年収が記載されているので、企業や業界の顔色を見る事なく忖度無しに計算されている可能性が高いので信頼性が大きいと思います。実際に私が専門学生上がりで就職した都内某所の下請けがメインのゲーム会社で働いた時の初任給は手取りで18万円、大手に就職した友人も当時は手取りで23万円からだったので、平均年収通りな事が分かります。
けんすけ
日本の平均中央値の年収は437万円
ちなみに日本全体の給与収入で見ると2019年度の厚生労働省が公開している各種世帯の所得状況には中央値の金額は437万円なのがわかります。
日本人のサラリーマンの一般的な収入が大体437万円ぐらいだという事です。
先ほどのCGデザイナーの給与と比較すると、20代~では285万円なので給与が少なく、30代~40代の415万円からようやく日本人の真ん中の年収になる事が分かります。
大手企業は新卒でも給与が高い
こうやってみると、CG業界は夢がないなぁ…と思ってしまう学生さんもいるかもしれませんが、そんな事は全くありません。
日本のゲーム産業は世界で人気のモンハンやバイオハザード等のIPタイトルを沢山保有しているので、グローバルに業績を伸ばす事が可能となっているので、今や他の大企業と変わらない給与構成となってきているんです。
けんすけ
バンダイやカプコン、コーエーテクモは給与アップで初任給が最大29万円からに!
2022年はバンダイナムコエンターテイメントやカプコンにコーエーテクモホールディングスなどの大手ゲーム会社は社員の給与を大幅に値上げしました。
バンダイナムコエンターテイメントの場合初任給23万2000円が29万円に引き上げられて、全社員の給与も5万円も引き上げられました。バンダイ採用情報のページ
カプコンは初任給が23万5000円からに引き上げられて、正社員やボーナスも30%増額されています。カプコンの採用ページ
コーエーテクモホールディングスは初任給23万4000円から29万円に引き上げられて、社員も月額23%増額されています。コーエーテクモホールディングスの待遇ページ
その他にもファイナルファンタジーで有名なスクエアエニックスの採用ページを見てみると、新卒の給料は専門卒では27万円、学士だと28万円、修士だと29万円以上の給与となっています。
けんすけ
業界全体が潤う CGデザイナーは給与が少なくブラック企業ばかりではない
CGデザイナーは給与が少なく夜遅くまで働くブラック企業だと言われる事が多くありますが、沢山働いているのにみなし残業で給与がしっかり払われずにブラック企業と言われる会社は今は少なくなってきていて、実際に書かれている採用ページを見る事で、業界全体で給与もしっかり払われている会社が多くなっている事が分かったと思います。
大手企業が全体的に給与が上がって業績が良いという事は、予算を増やしてスケジュールにも余裕が出来るので、下請け企業も予算が増えるので日数を伸ばして余裕があり作業がしやすくなってくれます。
そのため、新卒で1度は試しに大手企業にポートフォリオを送ってみたけど落選してしまい挫折したとしても、あまり名前が有名ではない下請けをメインでやってる会社でも一昔前より安心して働けるようになっています。
もちろん納期近くなると徹夜や残業など大変になる事は今でもあります。中々クライアントのOKが出ずに何度もリテイクを受けてしまうかもしれませんが、それは自分の経験不足や技術不足などが影響しています。
一筋縄ではいかないCGデザイナーという職種ですが、その分やりがいもあるし世界中の人に楽しんでもらえれる最高のエンターティメントです。
物価高で不景気だと言われる今の世の中ですが、CGデザイナーという職種は実は給与は上がっているし、リモートワークでも働ける最高の仕事です。
CG業界はブラック企業ではなく、それはあなたの技術不足。技術があればお金をしっかり払ってもらえる仕事となっています。
けんすけ